「近所のお姉さん」のような立場で子どもを見守る

荒井児童館では子どもの”お姉さん的存在”の宮武。
毎日120名以上の児童が来館する中、子どもが「自分で考えられる」声かけのヒントとは?

  • 名前       宮武 那奈 
  • 所属       荒井児童館 
  • 略歴       静岡県出身。名古屋学院大学スポーツ健康学部子どもスポーツ教育学科卒業。
             幼稚園教諭を経て、2022年に荒井児童館へ入職。

アスイクにかかわるきっかけ

アスイクに入職する前は、浜松市の幼稚園で働いていました。

もともと子どもが好きだったのと、小さい頃からスポーツが好きで、運動には自信をもっていました。

私が大学に入る頃には子どもの運動離れが話題になっていたので、

運動の良さを子どもたちに伝えたい、遊びの中で運動能力を高められる関わりがしたい、

そんな思いで、まずは幼稚園教諭として働いていました。

仙台への転居を機に、「子ども 運動」で検索して見つけたのが荒井児童館でした。

HPを見て、新しい児童館なんだな、ワクワクする!と思って説明会に参加したのがきっかけです。

アスイクでの仕事

午前中は乳幼児親子さんが来館します。

一緒に遊んだり保護者さんとお話したりしながら、お子さんの成長を見守っています。

また、月2回ほど「ぽかさんタイム」というものを開催しており、そこでは親子体操や読み聞かせなどを実施しています。

今では認知度も上がり、楽しみにしてくれるリピーターさんも多いです。

以前は、児童館の事業のひとつである「子育て家庭支援事業」の主担当を任せてもらい、

中心となって乳幼児親子自由来館や乳幼児クラブの整備などをチームのメンバーと一緒に進めていきました。

その時大きく変わったのが、乳幼児専用の部屋を作ったことです。

開館当初からコロナで実施できていなかった食事をとれるスペースを作るために試行錯誤しました。

機能性と使いやすさを備えた専用スペースが完成しました。

午後は14時から職員でミーテイングをして、15時頃からは小学生の子どもたちを受け入れています。

平日は120人から、多いと140人くらいの子どもたちが来館するので、

広い部屋が3つあっても狭く感じることもありますね。

荒井児童館の取り組みー「子ども企画」

荒井児童館では、去年から「子ども企画」という取り組みをはじめました。

子どもの意見や考えを聞こう、というものですが、

きっかけは5年生の男の子たちの「スライムをやりたい!」というつぶやきを、ある職員が拾ったことからでした。

その子たちは普段「ひまだな」と言っていることが多く、児童館に来る楽しさを感じてもらいたいという職員の思いに共感し、

私も参加させてもらい企画書を書いてもらおうとなりました。

必要なものは何か、買わないといけないものは何か…

その子が全部書いて、職員に説明をして、館長から承認をもらって…そして無事に実施することができたんです!

これがすごく良い成功体験だったので、他の子にもできるようにと考えて「子ども企画」が始まりました。

ただ、大人気すぎて職員の手が回らなくなってきたので、今は新体制の子ども企画を計画中です。

印象に残っているエピソード

子どもたちの「困った」を解決できたタイミングは、印象に残っています。

当時は小学2年生だった、女の子3人組との関わりもその一つです。

仲は良いのにどうしても喧嘩をしてしまう子たちで、話を聞いてもお互いの文句しか出てこなくて。

「わかった。じゃあ、仲良くしたいって気持ちがあるならどうしたらいいかな?」と声をかけました。

子どもたちは最初「わかんない」と答えるんですけど、

何か嫌なことをされないと悪口は言わないと思うな」とか「私だったら、こんなことされたら嫌なこと言っちゃうかも」と話すと、

だんだん「そういえばこんなことしちゃったかも…」と振り返ってくれるようになってきたんです。

そしたら、「今度からどうしたらいいかな?」と次の問いかけをして、

〇〇してみようかな」と言ってくれたら、「よし、頑張ってみよう!」と約束をして…。

次の日には、「学校で喧嘩しそうになったけど、昨日お話ししたことを思い出して仲良くできたよ!」と言って児童館に来てくれました。

普段の子どもたちは「那奈ちゃん那奈ちゃん」と名前を呼んで色々な話をしてくれますが、

子どもたちの人数が多くて、きちんと話を聞いてあげられない悔しさを感じることもあります。

上手くいかないことも全然ありますけど、相談してくれた子が笑顔になった瞬間や、

解決した!とすっきりした顔になった瞬間は、話し続けてよかった、諦めなくてよかった、と思える瞬間です。

活動するなかで大切にしていること

子どもが指示待ちではなく、「自分で考えることができる」ような関わりを大切にしています。

時々子どもたちは、分からないことは大人に聞いたら簡単に分かると思っているように感じることがあります。

例えば、「今日の外遊び何時?」って聞いてくる子には、「廊下のボードに書いてあるから見てきてごらん」って声をかけるんです。

そうすると、自分でボードを見て「何時だった!」と伝えてくれる

そういう小さなところから始めています。

個人のビジョンと想い

児童館で子どもと関わる中では、「近所の人」くらいの感覚でいたいと思っています。

なんでも気軽に話せる、近所のお姉さんみたいな立場でいたいなと考えていて。

友達と言うとラフすぎるかもしれないけど、楽しいことは一緒に楽しむし、辛いことも一緒に共有できるし、そんな人でいたいです。

アスイクの仲間になる方へメッセージ

荒井児童館は、みんなのチーム力がある雰囲気だと思います。

職員同士で活発に意見が出るし、助け合いができる人が集まっている気がします。

ありきたりな表現かもしれないですが、児童館をはじめアスイクの職員は、みんな優しいです。

新しく入職した人を温かく受け入れてくれる雰囲気で、私もそうやって受け入れてもらいました。

私は人間関係を築くのが難しいと思うタイプで、仕事を探すときに「どんな人が働いているんだろう…」と

気にしてしまうのですが、私のように不安な人でも、自分を受け入れてくれる場所なんだな、と考えてくれるといいなと思います。

あなたもアスイクの仲間になりませんか?

アスイクでは一緒に働く仲間を募集中!気になった方は、ぜひ採用説明会へお越しください。


児童館や第三の居場所のオープニングスタッフなど、多職種で募集しています

◇募集職種はこちら

◇採用説明会(全事業共通)はこちら

◇児童館単独の採用説明会はこちら

この記事を書いた人

asuiku0000